日本工業経済新聞社(群馬)
2022/05/10
【群馬】県富岡土木は黒川A・B砂防堰堤工事へ向け22年度に用地測量など行う
県富岡土木事務所は富岡市黒川地内に新設する黒川A・B砂防堰堤整備に向けて、これから構造協議に着手する。構造協議の進捗状況次第だが、順調に進めば用地測量業務を10月に指名通知する。砂防指定地調書作成業務については構造協議完了後に委託する。詳細設計は測研(高崎市)に委託、23年3月20日の履行期限でまとめる。工事は23年度に予定する。
パークサイド黒川住宅団地の北側(黒川A)と、かしの木保育園駐車場北側(黒川B)を流れる2渓流にそれぞれ砂防堰堤を1基新設する。黒川A、黒川Bともに22年度に事業着手し、24年度の事業完了を目指している。2渓流とも土石流危険渓流と土砂災害警戒区域に指定されており、渓流が荒れた状況にあることから土石流が発生する恐れがある。
黒川Aは要配慮者利用施設1施設と人家52戸、黒川Bが要配慮者利用施設1施設、人家44戸を保全するため工事を計画している。
20年度に測研に委託しまとめた砂防全体計画段階で黒川A、黒川Bともに不透過型砂防堰堤。黒川Aは堤長39m、堤高5m、コンクリートボリューム718立方mの規模となる。コンクリート203立方mで仕上げる渓流保全工は延長40・5m、高さ0・8mで整備する。
黒川Bは堤長42m、堤高5m。541立方mのコンクリートで築造する。延長12m、高さ0・8mで整備を行う渓流保全工はコンクリート60立方mで仕上げる。
なお、砂防全体計画は3月に国土交通省から承認された。