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建通新聞社(神奈川)
2022/05/10

【神奈川】北里大学 22年度に医学部新校舎など着工

 【相模原】学校法人北里研究所(東京都港区白金5ノ9ノ1)は、2022年度の事業計画を発表した。相模原キャンパスでは、大学の医学部と看護学部の新校舎がフジタ(東京都渋谷区)の施工で9月、未来工学部校舎が戸田建設(東京都中央区)の設計・施工で12月にそれぞれ着工。また、23年度に大学新図書館の建設に着手するため、22年度中に設計をまとめる。
 医学部の新校舎は臨床教育研究棟(IPE棟)の北西側に建設する。規模は鉄骨造6階建て延べ3万0436平方b。M1、M2、M3号館に分散している機能を集約し、講義室や研究室、教員室、事務室、コミュニティースペースなどを配置する。3階には連絡通路を設置して隣接するIPE棟、M5号館、医療衛生学部A1号館と接続。1階にはIPE棟と連続する形で庇を設ける。完成予定は24年6月。
 看護学部新校舎はIPE棟の西側に新築する。規模は鉄骨造5階建て延べ7096平方b。24年1月の完成を目指す。同校舎と医学部新校舎、IPE棟に囲まれた中庭には植栽を整備する。
 医学部・看護学部新校舎の設計は日建設計(東京都千代田区)が担当。
 未来工学部校舎の規模は鉄骨造5階建て延べ6549平方b。23年4月に新たに設置する未来工学部のための施設となる。未来工学部では、最先端のデータサイエンスを活用して生命科学の課題を解決することを目指す。入学定員は100人。校舎の完成予定は24年2月。
 新図書館については22年度中に設計を完了し、工事の発注手続きを進める。建物の規模や設計者・施工者については現在のところ非公表としている。新図書館が担う機能として、蔵書の展示にとどまらず、グループ学習やイベントにも対応できるスペースを設置するなど、複合的な機能を想定。22年度に既存建物の撤去を開始し、23年度の本体着工、24年度の完成を目指す。
 大学病院エリアでは、19年度に閉院した東病院の跡地・跡施設活用について検討する。土地面積は4万1169平方b。建物の規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下1階地上6階建て延べ4万5167平方b。現在は新型コロナウイルス感染症の軽症者・中等症患者の受け入れ施設として利用している。22年度中に罹患(りかん)者の受け入れが終了すれば、23年度に具体的な事業計画を取りまとめる予定だ。
 この他、多目的研究棟A棟の建て替えに着手するとともに、相模原市が行う県道52号線の拡幅整備に合わせて拡幅沿道部の外構整備を実施する。
 23年度以降には大学病院2、3号館の解体を実施。また、医学部の新校舎への集約に伴い、現在使用している校舎のうちM1、M2、M3、M6の各校舎を解体、M4、M5校舎を改修する。
 相模原キャンパスの所在地は相模原市南区北里1ノ15ノ1。 提供:建通新聞社