関東地方整備局は、2022年度における千葉県内の道路関係予算の概要を明らかにした。事業費は、交通安全事業費、維持管理費、調査費などを除き170億600万円。新規事業は、千葉国道事務所による「一般国道14号幕張5丁目交差点歩道整備」と「一般国道16号道の駅やちよ」。そのほか、千葉国道事務所と常総国道事務所が「一般国道468号首都圏中央連絡自動車道(圏央道)」、首都国道事務所が「一般国道464号北千葉道路・市川・松戸」、千葉国道事務所と首都国道事務所が「一般国道357号東京湾岸道路・千葉県区間」、千葉国道事務所が「一般国道357号湾岸千葉地区改良・蘇我地区」などを推進する。
事業費の内訳は▽圏央道=74億6600万円(千葉国道49億3600万円、常総国道25億3000万円)▽一般国道298号東京外かく環状道路(外環)・千葉県区間=6億4000万円(首都国道)▽北千葉道路・市川・松戸=1億5000万円(同)▽一般国道464号北千葉道路=2億円(千葉国道)▽一般国道51号北千葉拡幅=8億円(同)▽一般国道51号成田拡幅=7億円(同)▽一般国道51号大栄拡幅=3億700万円(同)▽一般国道127号127号防災=3億円(同)▽湾岸千葉地区改良・蘇我地区=2億7500万円(同)▽一般国道357号江戸川左岸高架橋海側架替=3億7000万円(同)▽東京湾岸道路・千葉県区間=39億2000万円(千葉国道および首都国道)▽一般国道6号陣ヶ前地区ほか11か所電線共同溝=18億7800万円(千葉国道)。
圏央道に関しては別途、財政投融資を活用し、茨城県境〜大栄ジャンクション(JCT)の4車線化と、大栄JCT〜松尾横芝インターチェンジ(IC)の整備加速を図る。
幕張5丁目交差点は、木更津市側の横断歩道橋が老朽化に伴い撤去されたため、歩行者が国道を横断する際に東京都側へ迂回しなければならない状況となっている。そこで、交差点周辺の0・8km区間において上下線の歩道を拡幅することにより交差点のコンパクト化を図り、新たに横断歩道の設置を行う。22年度は2億4500万円を投じ、調査設計と工事を実施する予定。また、拡幅する歩道部について、自治体と有効な利活用方策を検討している。
道の駅やちよは、1997年度に国道16号に隣接して開設し、2021年6月には防災道の駅に選定された。八千代市が実施する防災施設の整備・リニューアルに合わせ、アクセス機能強化、駐車場改修、防災トイレの設置など防災機能強化を行う。22年度は調査設計を実施する方針。
そのほかの事業内容は▽圏央道=茨城県境〜大栄JCTの神崎地区調査設計・用地買収・改良工事、大栄JCT〜松尾横芝ICの成田〜山武地区用地買収・多古地区調査設計・改良工事▽外環・千葉県区間=調査設計、市川地区補償・電線共同溝工事▽北千葉道路・市川・松戸=調査設計▽北千葉道路=調査設計、八代地区など改良工事▽北千葉拡幅=調査設計、環境整備、吉岡〜馬渡地区用地買収、南波佐間地区改良工事▽成田拡幅=調査設計、並木地区用地買収、東金山地区ほか改良工事▽大栄拡幅=調査設計、桜田地区ほか用地買収、改良工事▽127号防災=調査設計、南無谷トンネルなど用地買収、川名地区改良工事▽湾岸千葉地区改良・蘇我地区=調査設計、環境整備、用地買収▽江戸川左岸高架橋海側架替=調査設計、床版架け替え工事▽東京湾岸道路・千葉県区間=舞浜立体区間改良工事、塩浜立体区間調査設計・橋梁下部工事・改良工事、船橋市域の調査設計・浜町地区改良工事・海老川大橋下部工事▽電線共同溝=本体工事、引き込み連系管路工事、路面復旧工事など。