トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設新聞社
2022/04/27

【東北・秋田】外旭川地区まちづくりでイオンタウン提案を公表

 秋田市は、外旭川地区のまちづくり構想について、事業パートナー候補のイオンタウンが作成した事業提案書を、26日開かれた市議会総務委員会で公表、説明した。エリアごとの建設やオープンの時期などを示し、サッカースタジアムに関しては2023年4月〜24年9月まで基本・実施設計、同10月〜27年2月まで建設工事を行うとしている。
 イオンタウンが示した提案書によると主なスケジュールは、▽基本構想策定=22年4月〜23年3月▽卸売市場造成工事(北街区)=24年4月〜25年3月、建築工事=24年5月〜25年3月▽卸売市場解体=25年5月〜10月▽スタジアム基本・実施設計=23年4月〜24年9月▽スタジアム建築工事=24年10月〜27年3月▽南街区造成工事=24年4月〜25年3月▽南街区建築工事=25年5月〜27年2月―。また、これらの整備に向けて22〜23年度にかけて農振・農用地変更手続きや、市街化編入手続きなどを行う。
 計画では、現在の卸売市場の敷地とその周辺を活用して開発する。都市計画道路・横山金足線を挟み北側に卸売市場とスタジアムを配置。南側に場外市場などの商業エリアや健康増進施設、サッカーのサブグラウンドなどを整備する。
 開発面積は約51万1000平方b。総延べ面積は約19万6000平方bで、観光バスを含め約6910台が停められる駐車場を設ける。このうちスタジアムの敷地面積は約8万2000平方bで、約1万人を収容できる延べ約4万平方bの建物を建設する。
 概算事業費は、▽開発・造成工事(北・南エリア)=89億1000万円▽卸売市場建設工事(解体別途、冷蔵・冷凍設備除く)=101億7500万円▽スタジアム建設工事(造成別途)=132億円▽南エリア建設工事=666億6000万円▽テナント内装工事=77億円▽太陽光発電工事=8億1400万円―。スタジアム整備費の過半を同市、県、国に求める。
 また、同市の本年度のスケジュールは▽外旭川地区まちづくり基本構想策定経費補正予算案確保、事業提案に関する課題の対応=6月▽まちづくり懇談会でコンオのスケジュールや開催スケジュール、ゾーニング案を示す=7月▽基本構想の骨子などを市議会に説明=9月▽基本構想原案を市議会に示す=11〜12月▽パブリックコメントの実施=11〜12月▽市議会にパブリックコメントの内容・対応、基本構想案を示し、基本計画策定経費確保=23年2〜3月―。スタジアムに関しては県と随時協議する。
 この日の市議会総務委員会では市側が提案を説明し、選定委員会での委員の発言を紹介するまでに留めた。今後イオンタウンと基本協定を締結し、正式に同社を事業パートナーとする見込み。

 提供:建設新聞社