公益社団法人日本建築家協会北陸支部福井地域会(原田学会長)の2022年度の通常総会が23日開かれた。
21年度の事業報告・収支決算、22年度の事業計画・収支予算案、および会則の一部改訂を慎重審議し、すべて原案通り了承した。会場は、福井市手寄のアオッサで。
冒頭、原田会長が挨拶。「コロナ下、ズーム会議など、やることは一緒でも、やり方が進化している。個々人のスキルアップを図りたい」と、建築文化の一層の創造と貢献へ、抱負を示した。
来賓として、福井県建築士会の横山義博会長と、福井県建築士事務所協会の西川国夫副会長が参加した。横山会長は祝辞中、とりわけ建築甲子園の地域会員によるサポートに対して感謝した。
21年度は、総務・プログラム委員会(伊藤瑞貴委員長)が毎月の例会。文化講演委員会(小笠原弘委員長)は、建築家の小堀哲夫氏を講師にWebで。総務委員会(山田健太郎委員長)は、メール広報など。建築賞委員会(出田吏市委員長)は、第8回ふくい建築賞。青少年育成委員会(五十嵐啓委員長)は、武生商工高校へ建築甲子園の授業サポートなどを、それぞれ実施した。
22年度も事業継続し、第9回ふくい建築賞を3団体で連携し実施する。会員作品展(隔年)と建築文化講演会。青少年育成事業も、県内大学や工業高校と協力し進める方針などとした。
第8回ふくい建築賞作品紹介
総会後には、先の第8回ふくい建築賞で、高成績をおさめた会員2人の作品紹介を聴いた。
西川国夫氏(西川建築設計事務所)は、大規模建築部門で最優秀賞に輝く、大野幼稚園を紹介。旧園舎の長い廊下を生かし、光が降り注ぐ、遊べる廊下として、新園舎の顏とした。
また、吉田修二郎氏(吉田設計)は、中小規模建築部門で優秀賞に輝く、リノベーションY BLDGを紹介。空き店舗を壊すのは、もったいないと、模様替えし再利用を図った。両者とも、設計上の工夫点をはじめ、プレゼンの仕方や、仕事に臨む信念にも触れた。