米原市は、20年度に策定した都市再生整備計画に基づき、国の社会資本整備総合交付金を活用し「JR柏原駅」駅前において進める広場・駐車場等の整備について、21年度に基本設計をまとめ22年度当初予算に措置した事業費に基づき、5〜6月頃にも詳細設計を発注・公告し、設計完了をメドに駐車場用地購入を行う方針だ。順調にいけば23年度に交付金を財源に予算化し5〜6月頃公告する考えの駐車場等駅前整備工事は、現時点では設備を含めた駅前駐車場、土木工事となる駅前広場、情報板等、緑化施設―の4件を分離し発注・着工、同年度中に完了し、24年度当初に供用開始したい考えだ。
22年度当初予算に措置したのは、柏原駅前整備詳細設計業務他1520万円および柏原駅前駐車場用地購入費480万円。JR柏原駅周辺整備事業は、当初予定していた整備用地が確保できず最初の計画をいったん見送り。その後、代替として近隣の別の私有地約210平方bの取得を計画し、21年度に不動産鑑定業務を第一不動産鑑定所(彦根市)に、駅前広場約0・1fの基本設計をアーステック(米原市)に委託し完了。22年度詳細設計を委託すると共に駐車場用地を取得し、23年度に広場・駐車場工事の発注・施工となる見通し。駐車場は無人管理によるもので、緑化施設や柏原駅の案内マップ・サイン等も整備する考え。
柏原駅前の広場整備は、「一社・古民家再生協会滋賀」の呼びかけで発足した柏原宿活性委員会が19年度策定した「柏原宿活性化プラン」の一環として実施。歴史的な地域資源や空家を活用した魅力向上のハード・ソフト双方のプランを周辺で進めるにあたり、時間貸し駐車場の無い柏原駅にまちの顔となる広場と駐車場を整備し、利便性と受け入れ環境の向上を図る。
柏原駅周辺整備が含まれる「柏原宿活性化プラン」は、人口減少や空家の増加でかつてのにぎわいや活力が失われつつある米原市柏原地域や中山道柏原宿周辺一帯の78・4fを対象に、空家・古民家を活用した中山道柏原宿の活性化や移住定住の促進を図り、地域の魅力を高め発信していく中で来訪者を増やし、将来的な人口増につなげていく目的。米原市も趣旨に賛同し、東海道本線JR3駅周辺地域活性化事業の一環としてプランと連携した駅前整備などを進めていく。
提供:滋賀産業新聞