日本工業経済新聞社(群馬)
2022/04/20
【群馬】伊勢崎市があずま南小近隣公園の整備に着手
伊勢崎市はあずま南小学校(三室町4290)の近隣に整備する公園について、2022年度に初弾工事を発注する。5月中にも、土地の造成工事を公告。合わせて、公園用地への進入を防ぐための立入防止柵の設置工事を発注する。また、9月までに既設の開渠型側溝を蓋付きに更新する工事の発注を計画している。これら工事の進捗状況などを考慮し、芝張工や園路整備などの発注内容を検討する。同公園は面積約1・5ha。24年度の完成を目指す。
(仮称)あずま南小学校区近隣公園は、「自然とのふれあいによる憩いの場」や「スポーツ・レクリエーションによる健康増進の場」、「地震時の一時避難の場」として整備を計画している。同小学校から主要地方道足利伊勢崎線を挟んだ地点の畑地が対象。当初は公園と調整池で面積約2・5haとし、整備計画を進めていた。20年度に都市計画決定を行い、池1haと公園1・5haに切り離して、事業を進めている。公園部分の実施設計は伊藤測量(伊勢崎市)が手掛けた。
22年度は当初予算に公園整備の事業費として7424万4000円を計上。年度内に発注する工事として◇敷地造成◇管理施設整備(柵設置)◇園路広場整備◇側溝改修◇修景施設整備−の5件を計画した。うち、現状の畑地へ土の搬入などを行う造成工事と、南小学校の児童などが現場へ進入することを防ぐための柵設置工事の2件を優先的に発注する考え。両工事は入札に向けて準備を進めており、5〜6月の公告または指名通知が見込まれている。
造成工事では5000立方m程度の土を搬入する予定。立入防止柵は公園完成後も利用するもので、高さ約1・8mのメッシュフェンスとなる。公園敷地の西側と南側へ設置する工事で、延長は300m程度を予定。
追って、9月までに敷地に沿って設置されている300o×300oの農業用水路の更新工事を実施。現在は開渠となっており、蓋付きの側溝へと更新する。施工延長は約140m。非かんがい期に工事を進める。
このほかの、園路整備や張芝を行う修景施設整備は、残予算や現場の状況などを考慮して、数量および発注時期など詳細を調整するとしている。園路整備は第1四半期中、張芝工は第3四半期の発注を計画している。
公園の完成は24年度を目標に設定。23年度以降に施工するメニューとして◇園路や広場などの整備◇すべり台など遊具設置◇公衆トイレ整備◇植栽工◇照明設備設置−などが計画されている。具体的な発注計画については、各年度の予算状況によるため、未定としている。
調整池整備については、現地の用地買収が完了。また、18年度に基本設計を作業している。業務は新水設計(伊勢崎市)が担当した。整備工事の着手時期は、地域の雨量や、上流の雨水幹線の整備状況を考慮して判断するとしている。基本設計の段階で、池の貯水量は8800立方m。工事計画が具体化する段階で実施設計を委託し、池などの構造物の詳細を詰める。