日本工業経済新聞社(群馬)
2022/04/18
【群馬】待矢場両堰土地改良区は22年度事業概要
太田市や館林市などで農地管理業務を行っている待矢場両堰土地改良区(水土里ネットまちやば)は、2022年度の事業概要を明らかにした。6件の工事を予定しており、内訳はゲート整備工事などの土地改良施設維持管理適正化事業3件と長堀地区の防護柵等改修工事など小規模農村整備事業2件、栃木県農業農村整備事業1件。このほか、地質調査業務1件も予定している。工事発注は7月から順次、指名競争入札で発注し、8月末までに完了させたい考え。施工は渇水期に実施する。
工事費は土地改良施設維持管理適正化事業、小規模農村整備事業ともに4000万円程度を計上している。工事はいずれも1000〜1500万円ほどの規模となる。栃木県農業農村整備事業は約700万円の工事費で行う。
工事の設計については全て群馬県土地改良事業団体連合会(前橋市)が担当した。
6件の工事のほか、待矢場両堰土地改良区と三栗谷用水土地改良区の共用施設として使用し、渡良瀬川中央土地改良区連合が管理する工事も3件予定している。いずれも老朽化する水利施設の工事となる。現段階で予定するのは◇太田頭首工取水・排砂施設整備工事◇太田頭首工機側操作盤更新工事◇矢場放水工水門改修工事−。
各事業における工事概要は次のとおり。
【新観音堰ゲート整備工事】
太田市東長岡町でゲート改修を行う。鋼製のスライドゲート整備2門が対象で寸法は3・5m×1・35mおよび1m×横1m。それぞれ機側操作盤更新、巻き上げ機交換、塗装、扉体製作などを行う。
【大谷分水地区流量計整備工事】
太田市吉沢町で流量計の更新を図る。老朽化する流量計更新一式、流速検出器更新一式、水位検出器更新1台、開水路用流量計変換器1台をそれぞれ更新する。
【五料堰地区ゲート設備整備工事】
栃木県足利市羽刈町で老朽化するゲートを更新。ゲート設備整備はラバーゲート20m×2・3mおよびスライドゲート2m×1・5m。このほか、遠方操作盤更新1面、直流電源装置更新一式、水位計盤更新1面、水位計更新一式も実施する。
【長堀地区防護柵等改修工事】
太田市新田村田町地内で防護柵更新および法面保護工を計画。防護柵は高さ1・2mで延長160mで更新する。法面保護工は既存の法面にコンクリートブロックを張る。施工面積は約700u。同地区の工事は毎年、150〜200m程度の延長で工事を進めており、あと2〜3年で完了となる見通しを示している。
【休泊堀地区防護柵改修工事】
太田市内ヶ島町で防護柵改修工事を実施する。高さ1・2mの防護柵を延長200mで設置。同地区での工事は今回で完了となる。
【古海地区地質調査業務】
大泉町古海地内のポンプ場で空洞化の調査に着手する。防災上、今後、工事発注の有無を含めての調査となる。
【藤本地区用水路改修工事】
栃木県足利市藤本町地内の用水路で改修を進める。U字溝敷設を行うもので、延長100mで300o×300oのU字溝敷設替えを行う。