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北陸工業新聞社
2022/04/15

【石川】官民対話で可能性調査/中能登町道路・公園包括委託/国の支援に採択

 中能登町は、道路・公園などの管理業務を対象とした包括的民間委託の導入へ向け可能性調査に乗りだす。今年度の国土交通省のPPP/PFIに関する支援事業に採択されたことを受け、官民の対話で民間活用の可能性を探る「サウンディング型市場調査」を実施するなど、事業化への調査検討作業を本格化させる方針だ。
 国の先導的官民連携支援事業「情報整備支援型」に選ばれ、1349万円が交付される。町は夏ごろに発注支援を行うアドバイザリー業務を委託し、官民対話を進める。さらに、官民連携の一環で昨年度に試行したAI(人工知能)システムを活用した道路パトロールの本格的な実証実験にも取り組む。
 町は現在、町道1020路線(全長400キロ)、公園17カ所を管理している。パトロールや点検作業に従事する町職員の負担軽減や、業務の効率化、将来にわたる経費削減などを図るため、維持管理の包括的民間委託の導入を検討、昨年度に構想をまとめた。
 包括委託は、道路や公園、屋外照明の巡回、清掃、道路台帳・公園台帳作成、補修・修繕、消雪ノズル・さく井・設備の点検などを想定している。道路パトロール時には、路面の陥没やひび割れ、振動などを検知するAIシステムの採用を検討する。
 このほか、町は官民連携事業として、古墳公園とりや(川田)、レクトピアパーク(井田)、アッピー広場(能登部下)の3公園を対象に民間資金による公募設置管理制度(パークPFI)、カルチャーセンター飛翔でPFI(民間資金を活用した社会資本整備)のRO(改修・管理)方式を採用したリニューアルの導入を構想。包括委託の検討と並行して事業化の可能性を精査する。
 町は旧滝尾小跡地(井田)で計画する久江、芹川の2町営住宅建て替え整備・運営などの事業に能登地区で初めてPFI手法を導入。4月から事業がスタートしている。

hokuriku