民間航空機が就航している県内8空港では、安全運航に必要な施設整備等を国と県が役割分担を行い進める。国からの補助により3空港では滑走路端安全区域(RESA)等を予定。徳之島と奄美は公有水面埋め立てで対応する。また、県単独では屋久島空港の滑走路延伸事業化に向け環境影響評価等の手続きを進めるほか、直轄の鹿児島空港では、誘導路改良等を継続する。
RESAは、国際基準の勧告を受けて改定を行い、全ての空港で旧基準(L40m)から現基準(L90m)を適用。県内では鹿児島空港が直轄により整備が実施され、県管理でも対応に迫られている。
徳之島は4億2300万円の配分があり、無線施設整備等を予定。RESAでは、北側海域で公有水面埋め立て免許を付与された。対象面積は5341.84uとなっており、早期に着工する。
奄美では1億5400万円を計上。RESAによる埋め立ては03側8004.5uが対象で工期は6年を見込む。このほか、庁舎改修や無線施設と照明施設を整備する。
喜界は2億円を充て滑走路改良を継続し、沖永良部(1億2400万円)は気象施設整備、与論(5000万円)は場周柵改良をそれぞれ実施。
屋久島は事業化に向け各種手続きを県が対応。南東側は320m延伸。北西側は県道を付け替えにより180m延伸することで2000mとする。概算事業費は約150億円を想定。種子島(1億円)のRESAは土工で対応する。
直轄で行う鹿児島空港は16億7300万円を計上。このうち、鹿児島空港・港湾事務所担当分は9億1100万円で誘導改良や浸水対策等を実施。大阪航空局が無線施設や気象施設、照明施設、住宅防音工事補助等を担当する。