日本工業経済新聞社(群馬)
2022/04/14
【群馬】吉岡町が上ノ原浄水場の改修事業に着手
吉岡町は上野田地内にある上ノ原浄水場の改修事業に着手する。2022〜23年度の2カ年事業となっており、当初予算で工事費7・4億円を確保した。施設の稼働を続けつつ、老朽化した建物・設備類を全体的に更新する内容。管理棟の建て替えや、配水池の撤去・築造などが盛り込まれる。これら2カ年の工事を一括して、一般競争入札で発注。4〜5月に公告し6月に開札、7月の現場入りを目指す。
施工対象の上ノ原浄水場は、吉岡町上野田と渋川市伊香保の行政境周辺、県道水沢足門線から船尾の滝へのアクセス道入口に位置する。1979年に整備された施設となっており、建物や設備類が全体的に老朽化。更新の時期を迎えていたことから、施工を計画した。
現状はコンクリートブロック造平屋、床面積40uの管理棟と、東西に2基の配水池を有する。配水池は東側が施設整備当初に建設したRC造で、有効容量は232立方m。西側は84年に建設。RC造で、有効容量は268立方mとなっている。浄水方式として凝集沈殿、急速ろ過、塩素消毒を採用。
管理棟は解体した上で、新たな施設を建設。滅菌設備などを配置する建物となっており、施設規模は現状と同様とする。東側の配水池を解体し、容量590立方m、ステンレス製に増強した施設を再整備する。西側の配水池は廃止にする運びだが、解体は2025年度以降に別工事で発注する方針。管理棟や配水池の解体・建設に加え、ろ過機など設備類の据え付け、管路整備なども盛り込む。これらの工程を、施設稼働を維持しつつ、18カ月の工期で完了させる内容となっている。
水道事業の22年度当初予算では、同事業の改良費として債務負担行為を設定。22〜23年度の期間で、限度額7億4197万2000円とした。年度ごとの内訳は22年度2億9678万8000円、23年度4億4518万4000円となっている。
工種を水道施設として、2カ年の工事を一括して発注。一般競争入札で、6月に開札することから、早ければ月内、遅くとも5月末までの公告が見込まれる。工事期限は7月から23年12月となっている。