国土交通省四国地方整備局は、技術提案・交渉方式の技術協力・施工タイプ(ECI)を適用する山鳥坂ダムトンネル工事とこれに関わる技術協力業務の公募型プロポーザル手続きを開始した。技術協力業務の契約を結んだ後、発注者と優先交渉権者で工事価格などを交渉し、成立した場合に建設工事を契約する。一般土木の経営事項評価点数が1200点以上で、同局の「土木関係建設コンサルタント業務」の認定を受けた事業者を対象に4月12日〜6月13日に入札参加申請書と技術資料の提出を受け付ける。
ダムの本体工事に先立ち河辺川の流れを一時的に迂回(うかい)させるトンネルを建設する。その際、土砂の搬出などの制約を踏まえた施工方法や、工事中の湧き水の発生などの可能性も踏まえながら安全確実に工事を実施することが求められるためECIを採用する。業務の履行期間は2023年3月31日。
トンネルの延長は約680b。工事概要は掘削覆工、坑口工、呑口工、吐口工、吐口水路工各一式、上流仮締め切り工約4000立方b、下流仮締め切り工約500立方b、仮設工一式。工事の入札は23年度第2四半期を予定。工事発注規模は15億円以上30億円未満。工期は約23カ月。
施工場所は愛媛県大洲市肱川町山鳥坂。
提供:建通新聞社