県土整備部は、11日までに22年度当初予算に盛り込んだ河川、海岸、ダム事業61億6000万円を各県土整備事務所と局に配分した。塩見川の河道付け替えを促進するほか、樹木伐採・河道掘削に重点投資する。
内訳は補助・交付金事業が27億2700万円、単県事業34億3300万円。単県は樹木伐採・河道掘削が大幅増となったため、前年比8・1%の伸びとなった。
補助の河川改修は塩見川河道拡幅、大路川排水機場など5カ所に7億2200万円を配分。メンテナンス事業は海岸が名和海岸の老朽化対策に4400万円、ダムは東郷ダムなど5カ所に3億1100万円を充てて堰堤改良する。
交付金の河川改修では由良川1億7500万円、小松谷川1億1000万円、浜村川1億3500万円など16カ所に12億4800万円を投入する。
一方、単県河川改修は千代川(市瀬)7000万円、瀬戸川4000万円、橋本川9000万円など11カ所に3億1100万円。調査費は勝部川整備検討と内海川基本計画、名和川基本計画の策定に6500万円を充てる。
樹木伐採・河道掘削は前年度よりも4億3400万円増の10億2800万円を配分。河川断面を広げて流下能力を向上させる。各県土の配分は▼鳥取2億6700万円▼八頭1億9900万円▼中部1億8000万円▼米子1億8000万円▼日野2億0100万円。
また、補助の河川改修は国認証額(内示額)が県当初予算を上回った。このため同部は「5月補正」に2億3600万円を要求。補正後、予算を追加して塩見川2億3200万円、水貫川9600万円、大路川2億6000万円にそれぞれの事業費を整える。
日刊建設工業新聞