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建通新聞社(神奈川)
2022/04/11

【神奈川】海岸通り地区の開発 大成などで解体始まる

 【横浜】横浜市の都市再生特別地区である海岸通り地区で、大規模な開発計画に伴う2件の解体工事が始まった。日本郵船(東京都千代田区丸の内2ノ3ノ2)と三菱地所(東京都千代田区大手町1ノ1ノ1)が高さ約100bの高層ビルを新築するA―1地区では、横濱ビルの解体工事に大成建設横浜支店(横浜市中区)が着手。宇徳(横浜市中区弁天通6ノ85)が開発するB地区については、永沢興業(茅ケ崎市)が倉庫の解体の施工を担当する。
 同地区の都市計画素案によると、開発区域は横浜市中区海岸通3〜4丁目地内の約1・5f。日本郵船と三菱地所が建て替えや改修により開発するA―1・2・3地区、宇徳が本社ビル建設を行うB地区に分かれる。
 A―1地区では地下1階地上21階塔屋1階建て延べ床面積約7万2800平方bの高層ビルを新築する。主要用途はオフィス。また、低層階には店舗や文化施設の他、グローバル企業と大学、スタートアップ企業が交流するインキュベーション施設を併設する。敷地面積は約5000平方b。
 A―2地区は歴史的建造物である横浜郵船ビルをホテルに改修する。規模は地下1階地上7階建て延べ約7400平方b。ビル内にある日本郵船歴史博物館はA―1地区のビルに移転する。敷地面積は約3650平方b。
 A―3地区の敷地約1900平方bには、A―2地区のホテルの付帯施設として延べ床面積約1200平方bの建物を新築。併せて広場を整備する。
 A地区は2024年の着工、27年の完成を目指す。設計者・施工者については明らかにしていない。環境影響評価の計画段階配慮書の作成業務は三菱地所設計(東京都千代田区)が担当した。
 B地区では宇徳が8階建て延べ8400平方bの新本社を建設する。設計は石本建築事務所(東京都千代田区)が担当。10月の本体着工をめどに施工者を選定する。1階には店舗区画と駐車場を整備し、2〜8階を同社の事務所とする。敷地面積は約1500平方b。完成予定は24年2月。
 この他、運河沿いや各地区の間に歩行者空間を整備。A―1、3地区とB地区では、緑化率15%を確保するため芝生や樹木を配置する。
 解体中の既存建物の規模は、A―1地区の横濱ビルが鉄筋コンクリート造7階建て延べ6791平方b、B地区の倉庫が鉄筋コンクリート造3階建て延べ3042平方b。 提供:建通新聞社