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建設経済新聞社
2022/04/11

【京都】下京の府有地を50年間定借 特養、保育所、交番の複合施設建設 規模はRC造5階建、延約4400u

 京都府が公募型プロポーザル方式で元府立図書館仮施設跡地の利活用事業者として選定した社会福祉法人山彦会(理事長櫻井博規氏、京丹波町三ノ宮小谷30)が計画する複合施設の概要が、本紙調べで明らかになった。
 元府立図書館仮施設跡地(京都市下京区西七条八幡町31及び下京区名倉町4−1)の近隣にあり、老朽化している花屋町交番の移転先交番建物の賃貸事業、保育事業及びその他社会福祉事業の実施を要件とした公募プロポを府が実施。審査の結果、社会福祉法人山彦会(共同申込・社会福祉法人名倉みどり会)を候補者に選定した。
 50年間の一般定期借地権を設定し、山彦会が特別養護老人ホーム、保育所、交番を収容する複合施設を建設(合築)する計画。
 建物規模はRC造5階建、延4401・58u(建築面積1135・23u)。建物高さは19・97m。
 1階に老人デイサービス、保育所、交番、2階〜5階に特別養護老人ホームを配置する。定員は、名倉みどり会(西七条保育園)の運営する保育所が60人、山彦会の運営する特養が80人で、老人通所介護事業は18〜25人。
 エレベーターは寝台用15人乗り1台、乗用15人乗り1台、DW(小荷物専用)1台を予定。駐車台数は21台、駐輪台数は24台。
 敷地北東角にポケットパークを設けるほか、建物の一部を低層にし、交差点付近に圧迫感をかけないようにする。
 設計は友’s(京都市中京区・075−708−8747)。
 想定する整備スケジュールによると、京都市の「施設・居住系の介護サービス事業所を整備・運営する事業候補者の公募(令和4年度第1回募集)」に応募する予定で、市への事業計画書の提出、選定を経て、実施設計を開始する。市の予算要求など諸手続きを経て、令和5年1月頃に入札事務を開始。近隣説明、市補助金内示を経て、5月に工事契約し着工。令和6年3月に完成させ、4月の事業運営開始を目指す。
 元府立図書館仮施設跡地は、春日(佐井)花屋町交差点の南西角に位置《=写真》。敷地面積は2232・19uの概ね正方形の土地。用途地域は工業地域で建ぺい率60%、容積率200%。同跡地の南側には府営住宅西七条団地、北側には民間の分譲マンションがあり、幹線道路の国道9号からも近い。