米原市は、「文部科学省インフラ長寿命化計画(行動計画)」に基づき取り組む入江地先の米原小学校の長寿命化(予防保全)改修工事について、22年度当初予算に措置した事業費に基づき、早ければ5月にも改修工事の発注を公告し、同月中にも事業者を決定し着工したい考えだ。現時点では発注は建築・電気設備・機械設備の3工種に分離し、いずれも一般競争入札を採用、22年度単年度で施工を進め完了させることを計画している。
22年度当初予算には、米原小学校大規模改造工事費として2億2790万円(柏原小・河南小の校舎照明[LED]改修工事・息長小体育館照明改修の工事費も含む)、米原小大規模改造工事監理や同小校舎照明(LED)改修設計の委託料として計2550万円(坂田小長寿命化改良設計や大原小トイレ改修設計の委託料も含む)を措置している。
改修工事に係る設計業務は、豊建築設計事務所(長浜市)に委託し21年度完了。業務内容は、屋根、外壁等劣化状態調査(外壁目地及び建具周りシーリング劣化調査を含む)、外構損傷箇所及び安全(防犯)性調査、アスベスト含有調査(外壁等4検体程度)、電気設備調査(高圧受変電設備を含む)、機械設備調査、給排水調査―等の結果から、建築、防水、電気、機械についてそれぞれ必要となる予防改修工事設計。このほか概算工事費算出や長寿命化改良事業交付申請等に係る図書作成補助など。設計内で確定した整備規模・事業計画に基づき措置した22年度予算で単年度の整備を行う考え。
米原小学校の長寿命化(予防改修)は、老朽化した施設を将来にわたって長く使い続けるため、将来的に長寿命化を図ることを予定(計画)する建物について、健全な状態に保つための予防的な改修工事を実施し、致命的な損傷の発生を事前に防ぐことが目的。
米原市立米原小学校(入江)の今回の長寿命化予防改修工事の対象とする既存施設は、建物敷地面積1万8007平方b内の複数棟。建物の内訳は▽管理棟(86年築)=RC造2階建、延2254平方b(一部エレベーター棟33平方b[04年築]を含む)、▽普通教室棟(86年築)=RC造2階建[3階棟屋有]、延1562平方b(高架水槽室42平方b[78年築]を含む)、▽校舎棟(86年築)=RC造2階建、延1277平方b、▽玄関棟(86年築)=RC造2階建、延440平方b、▽体育館棟(86年築)=軽量S・RC造平屋建、1381平方b(一部クラブハウス280平方b[86年築]を含む)、▽その他付属施設(屋外器具庫・便所RC造平屋建、72平方b[86年築]、プール付属棟RC造平屋建、100平方b[86年築]、機械室棟RC造平屋建、71平方b[86年築])―で構成。
提供:滋賀産業新聞