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北陸工業新聞社
2022/04/08

【富山】社会人のマナーなど学ぶ/建設業協会が新入社員研修会/「使命理解し、知識向上を」(竹内会長)

 富山県建設業協会の2022年度「合同社員研修会」が7日から2日間の日程で、富山市奥田新町のボルファートとやまを会場にスタートした。
 研修会は、同協会会員企業と富山電業協会に今春入社した新入社員、25歳未満で入社1年未満の若手社員を対象に開催。若者が建設業に定着することを目的に、同世代間の交流を行いながら、社会人としてのマナーや心構えを学び、仕事への意欲向上を図る内容で例年実施している。
 今回は、47社から118人(うち新入社員105人)が参加。内訳は建設業協会が44社112人、電業協会が3社6人。男性93人、女性25人で、平均年齢は19・8歳。
 開会にあたり、県建設業協会の竹内茂会長があいさつし、「建設業界では、現場での感染防止対策はもちろん、ICTや情報化施工といった新技術の導入による遠隔臨場やオンライン会議など、環境が変化する中でも現場を円滑に運営できるよう取り組んでいる。今後、皆さんのようなデジタルネイティブ世代が、知識や技術を生かして活躍する時代が到来しつつある」と述べた上で、「自然災害が頻発する中、社会資本整備の必要性はますます高まっており、我々建設業界に求められる役割も一層重要になっている。現場経験のない皆さんが、すぐに最前線で活躍できるわけではないが、最初は先輩や上司の指導を受けながら仕事を覚えるとともに、より良い人間関係を築くことが大切。資格取得に向けた勉強などを通して、自らの知識や技術の研鑽を重ねていくことも重要」と話した。
 さらに、「建設業は手掛けた工事が形として残り、現場というチームの中で協力して仕事を進める。ものづくりの喜びや達成感、建設業の仕事に対するやりがいや魅力を必ずや感じてもらえるものと信じている。私たち地域の建設業は、「地域の創り手」として、県民の生活基盤となる社会資本を整備・維持することはもちろん、除雪や災害対応など、地域の安全・安心を守る「地域の守り手」としての使命も担っている。皆様には業界が担う社会的な使命を十分理解していただき、それぞれの職責を果たすことができるよう技術、知識の向上を図るとともに、健康管理に気を付けて十分に力を発揮していただきたい」と語った。
 その後、2回に分けて、参加者による集合写真を撮影した。
 研修会の講師は、よしともコミュニケーションズの高沢由美氏が務めた。この日はまず、自己プレゼンや他己紹介、職業人としての自分づくり、職場での関わり方、コミュニケーションスキルの磨き方を学んだほか、グループワーク「新社会人として業界・仕事への想いをPRする」に取り組んだ。
 2日目の8日は、グループワーク発表、職業人が身に付けたいお金の知識、県建設業協会青年部の今村健副部長(今村組代表取締役社長)による講演「挑戦する勇気」、できる仕事人のビジネスマナーの学習などが予定されている。

hokuriku