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北陸工業新聞社
2022/04/07

【富山】21年度は5%増、69万8100立方メートル/県生コン工業組合が出荷状況/3月分、12%の減少に

 富山県生コンクリート工業組合(酒井正人理事長)がまとめた生コン出荷状況によると、2021年度の累積出荷数量(非協組分含む)は69万8117・24立方メートルで、対前年度比104・77%となった。公共事業等の生コン需要の低迷を受け、組合設立以来の最低出荷量を更新した20年度と比べ、若干の増加を示した。
 組合が設立した1978年度の出荷量は260万立方メートルに上ったが、98年以降はいずれも200万立方メートルを割り、その後も年々減少。近年では、北陸新幹線工事のピークである10年度に158万立方メートルを記録し持ち直したが、以降は徐々に減少し、14年度には初めて100万立方メートルを割り込んだ。
 15・16年度は80万立方メートル台で推移したものの、17年度は70万1700立方メートルに落ち込み、過去最低を記録。18年度は77万7500立方メートルと底を打ったと見られたが、19年度は一転、73万7600立方メートルに減少し、20年度には初めて70万立方メートル台を下回った。
 今年度も生コンの需要環境が大きく好転する材料が見受けられず、22年度の出荷量見通しは、21年度と同程度が見込まれ、生コン業界にとっては厳しい経営環境が続くことが想定される。
 21年度の支部別累積出荷数量(非協組含む)を見ると、新川が13万944・35立方メートル(対前年比111・20%)、富山が29万3948・02立方メートル(同105・95%)、高岡が14万636・82立方メートル(同102・28%)、砺波が13万2588・05立方メートル(同99・20%)となった。全支部ともに出荷数量の顕著な増減は見られず、微増もしくは横ばいの状況となっている。
 一方、3月分の出荷数量の合計は4万9718・91立方メートルで、同87・70%となった。内訳は、協組が同93・02%の3万6501・16立方メートル、非協組が同75・74%の1万3217・75立方メートル。
 支部別出荷数量(非協組含む)は、新川が1万194・65立方メートル(同105・64%)、富山が2万122・36立方メートル(同80・16%)、高岡が1万821・60立方メートル(同93・76%)、砺波が8580・30立方メートル(同82・53%)。新川支部を除く3支部で、前年同月の出荷数量を下回った。

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