金沢市は、泉本町6丁目地内の旧県県央土木総合事務所跡地で計画する新共同調理場新築工事の実施設計について、第1四半期に▽建築工事▽設備工事▽土木工事―の3工種で発注する方針だ。このほか測量、地質調査、建物調査積算(2件)も同四半期中の発注を予定する。
新たな学校給食共同調理場は、老朽化した鞍月および扇台の2共同調理場と、富樫および三馬、伏見台、大徳の4小学校に併設する単独調理場の施設を集約する。計画地は直江町に移転した県央土木事務所跡地と、それに隣接した旧交通機動隊庁舎跡地を合わせた敷地約8200平方メートル。
基本設計は土倉建築事務所(金沢市寺地2丁目)が担当。設計内容によると、構造はS造などで延べ床面積は約8200平方メートル。1日当たりの処理能力は8000食を見込む。
2022年度当初予算には、実施設計などの業務委託費として事業費6400万円を計上。実施設計は一般競争入札、それ以外の業務は指名競争入札で発注する。
市が19年度に見直した学校給食調理場再整備計画によると、新設する共同調理場では食育の推進に向け、調理工程などの見学や学習活動に配慮した整備を行う方針を示している。