岐阜市は、岐阜県と共同で設置し業界団体の事務局などが入る岐阜産業会館について、解体設計を2022年度上期に委託し、早ければ23年度に解体工事を発注する見通しだ。22年度の当初予算に解体設計費として2000万円を付けている。解体後の在り方については検討を続けているが、具体的な方向性は定まっていない。
同会館は、一般財団法人岐阜産業会館が管理・運営し、1970年に供用を開始した。業界団体などは、ピーク時には15団体が入居していたが、現在は6団体が入居している。
施設は主に鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上7階建て延べ6049平方bの事務所棟、鉄骨鉄筋コンクリート造平屋3526平方bのオーディ棟、鉄骨鉄筋コンクリート造4階建て延べ3067平方bの展示棟、鉄骨造2階建てで370台収容の駐車場で構成している。敷地面積は1万2187平方bで、県と市が50%ずつ保有している。
2009年には耐震補強工事を済ませているが、供用開始から約50年が経過し、施設や設備の老朽化が進んでいる。03年からは舞台装置の劣化で文化ホールの使用を休止し、修繕には多額な費用がかかることから、21年3月末で貸し館機能を停止している。
所在地は岐阜市六条南2ノ11ノ1。
提供:
建通新聞社