東海国立大学機構は、産官学連携の共同開発やスタートアップの拠点となる「Tokai Open Innovation Complex(TOIC)」として、名古屋大学(東山)と岐阜大学(柳戸)に研究施設を建設する。それぞれの新築に係る建築・電気・機械の一般競争入札を、9月ごろに公告する見通し。
TOICは、東海地域が世界的な競争力を持つ製造技術の基幹技術や研究材料を生かし、産官学が横断的に連携するプロジェクトや、スタートアップなどの拠点を整備する事業。同機構が主導し、地域の人材育成や産業の発展に貢献する取り組みとして、経済産業省の産学連携推進事業費補助金に採択されている。
名古屋大学側の施設は、東山団地の生物機能開発利用研究センター南側に位置するアイソトープ総合センターを解体し、名古屋サイト(東山地区)として新設。規模は鉄筋コンクリート造7階建て延べ2800平方b。設計者は、今月中にも簡易公募型プロポーザルを公告して選定する。工期は約16カ月を想定しており、2024年度の運用開始を目指している。
岐阜大学の施設は、現職員用駐車場を建設地とし、岐阜サイト(柳戸地区)として整備。規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ1600平方b。設計者選定のためのプロポーザルは3月に公告した。着工は11月を予定。23年度の運用開始を目指している。
名古屋サイトの工事場所は、名古屋市千種区不老町地内。
岐阜サイトの工事場所は、岐阜市柳戸1ノ1。
提供:建通新聞社