南房総市は、大谷クリーンセンター周辺における可燃ごみ中継施設と不燃ごみ・粗大ごみ・資源ごみのストックヤードの建設に向け、基本設計・PFI等導入可能性調査・生活環境影響調査を一括して委託するための公募型プロポーザルを月内に公告する。優先交渉権者選定予定時期は6月末。生活環境影響調査は2023年度までの2か年で行う。当初予算には、用地測量、地質調査などを含む「中継施設調査設計業務委託料」として、総額5060万円の2か年継続費を設定した。24年度には敷地造成工事を行うとともに、事業者を選定。25年度から建設を進め、27年度の供用開始を目指す。
可燃ごみについては27年度から、第2期君津地域広域廃棄物処理事業により富津市に建設される広域ごみ処理施設で焼却処理を行うこととなっている。
広域化に伴い、広域ごみ処理施設まで効率的に可燃ごみを運搬するため、可燃ごみの中継施設および可燃ごみ以外を一時的に貯留できるストックヤードを建設する。
施設建設にあたっては、鋸南町との共同事業としてスケールメリットを生かした整備を図ることとしており、負担金を受けて進める。
建設予定地は民有の農地約1・2haで、交渉等の進捗が図られた段階で取得費を措置することになる。
20年度に策定した中継施設配置計画においては、鋸南町と合わせた可燃ごみ量について、1日あたり59tと想定。中継施設においては、パッカー車で収集された可燃ごみを受け入れピットに投入し、コンパクタ・コンテナ方式により圧縮。10tアームロール車に積み替えて広域ごみ処理施設に搬出する計画とした。
中継施設調査設計業務委託料の継続費の年割額は、22年度3960万円、23年度1100万円。