室戸市は、室戸中学校の高台移転などを盛り込んだ保育所、学校適正規模・適正配置基本計画をまとめた。25年度の移転完了を目指す。
市内の中学校は現在、室戸中、吉良川中、羽根中、佐喜浜中の4校。このうち、室戸中学校(浮津三番町92ノ1)が、津波浸水想定区域に位置しており、早期の高台移転が必要になっている。また、同校を除く3校とは、生徒、教員数の差などから教育活動の学校間格差が顕著になっているため、移転後に各校を統合し、市内1中学校とする。
高知県立室戸高校(室津221)と体育館や運動場など一部施設の共用を含めた検討を行っており、高知県との協議も進めている。同高校付近への移転を想定し、22年度に用地の選定、交渉を実施。順調なら23年度に新中学校の設計、造成工事を進め、24年度から建築工事に着手。25年度の移転完了を目指す。
この他、保育園、小学校については当面の間、統合などを行わない考えだが、羽根昭和保育所、羽根小については、中学校の統合が完了した後、羽根中学校の跡地を活用した高台移転を検討している。
提供:建通新聞社