芝山町は1日、2022年度から38年度までを期間とする簡易水道事業を創設した。町は県内で唯一、公営水道による水の供給が無く、生活用水を自家用井戸で賄ってきた。しかし、成田国際空港のさらなる機能強化や首都圏中央連絡自動車道の整備などが進められており、さらなる発展と安全・安心な生活環境の確保のため、水道の安定供給に向けた整備が急務となっている。22年度から水道施設の整備などを開始し、28年度の一部給水開始を予定。事業開始に伴い、大台3100―67の敷地面積約6000〜7000uに浄水場を新設する。
22年度当初予算に、浄水場実施設計業務委託料1455万3000円、不動産鑑定業務委託料39万9000円、浄水場用地測量業務委託料730万円などを盛り込んだ。設計については、第2四半期にも指名競争入札で委託する予定。
事業における給水区域面積は9・89?。38年度の計画給水人口3496人、計画1日最大給水量2430u/日を計画している。
水源は深層地下水。給水方法は、町内4か所から取水した地下水について、浄水場でマンガン接触ろ過による浄水処理を行う。浄水は浄水場内の配水池に貯留し、ポンプ加圧により給水する。
計画給水区域は、住宅系拠点の整備地区となっている千代田・小池・川津場およびその周辺エリア、芝山・芝山第二・空港南部の各工業団地、浄水場予定地から各給水エリアを結ぶ配水管ルート沿線の住宅など。
取水井は▽1号井=大台3100―67▽2号井=朝倉193―1▽3号井=山田1183―2▽4号井=岩山1402―1――の計画。