建設新聞社
2022/04/01
【東北・秋田】イオンタウンが最優秀/秋田市の外旭川地区まちづくり事業パートナー
秋田市は3月31日、公募型プロポーザルを行っていた同市と協働で外旭川地区のまちづくりに取り組む事業パートナーについて、イオンタウンを最優秀提案者に選出したと発表した。
この構想は、再整備する卸売市場を核に、先端技術を活用したまちづくりと新しいサッカースタジアムの整備を進めるためのもの。
プロポーザルにはイオンタウンのほかに2者が参加し、同25日にプレゼンテーションとヒアリングを実施した。近藤行秀市企画財政部長を委員長に、市職員や秋田大学教授などからなる審査委員で審査。Jリーグ関係者などからアドバイスを受けた。10項目、1400点満点で評価し、イオンタウンが977点で最高得点だった。
公募はグループ構成の参加が認められていたが、イオンタウンは単独で参加。策定中の卸売市場基本構想の整備規模に変更があった場合にも柔軟に対応にできることや、スタジアムにフィールド全体を覆う屋根や、スライド式天然芝可動ピッチを設けることなどが高く評価された。
公開されたイオンタウンの提案概要書によると、エリア北側に卸売市場、北東側にスタジアムと可動式ピッチを設ける。都市計画道路・横山金足線を挟み、中央に秋田の味・観光・文化体験ゾーン(6次産業の拠点)、中央から南西側にかけてアクティブワンダーゾーン(従来型のショッピングセンターとは異なる体験・参加型センター)、南側に多世代共創ゾーン(次世代型福祉施設)とウエルネスゾーン(心身健康維持施設)、南東側にエコビレッジゾーン(農業体験や地産地消によるグルメ体験)を配置する。卸売市場以外は全て民間施設で、スタジアム整備費の過半を公費として求めている。
同市が示した今後のスケジュールは、4月後半にイオンタウンと基本協定を締結し、6月市議会で基本構想策定に係る事業費を確保。市が基本構想を策定し、民間業者に策定関連の支援を求める。2022年度内には構想をまとめる予定。なお、ハード整備については、建設の可否も含めて決まっていない。
提供:建設新聞社