鹿児島市が管内で進める土地区画整理に関して、2022年度に計画する事業概要が分かった。21年度に谷山第二の換地処分を公告した中、残る5地区に対する全体事業費として44億921万1000円を予算化。谷山第三に22億9529万5000円を充てるほか、谷山駅周辺にも約10億円を投じる構えだ。
施行面積34.9haとし、現在までに総事業費354億9000万円を見込む谷山第三。22年度末での進捗率(事業費ベース)は31.1%を想定しており、都市計画道路(105m)や区画道路(554m)の築造、建物移転54棟など予定する。
事業期間を26年度までとする谷山駅周辺は、区画道路の築造(1045m)ほか、建物移転1棟、街区造成など進めて進捗率97.4%を目指す方針。施行面積15.3ha、総事業費267億8600万円としている。
吉野の予算額は、5億9168万2000円。施行面積114.1haはじめ、680億円規模の総事業費とする中、進捗率99.1%に向けて宅地整地や近隣公園の整備を推進していく。
都市計画道路(150m)や区画道路(50m)の築造など行う郡山中央(施行面積46.2ha)に対しては、4億2437万9000円を充てる。建物移転5棟、街区造成も進めながら、進捗率91.9%を目指す。
吉野町と大明丘3丁目の各一部を対象とする吉野第二(同66.5ha)は、施工計画作成が主体。22〜25年度にかけて関連事業となる稲荷川雨水貯留施設の施工も構想しており、導流水路の整備など進め、施設の最大貯留量は約3万6000m3としている。
ほか、田上小学校周辺の面的整備調査検討事業(対象約52.4ha)では、引き続き地域の課題抽出など進める予定。土地区画整理事業に関する基本構想や基本計画の策定に向けた調査も想定しているが、23年度以降になるとみられる。