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建通新聞社(神奈川)
2022/03/31

【神奈川】村岡新駅設置の基本協定書を締結

 神奈川県と藤沢市、鎌倉市の3県市とJR東日本は3月28日、JR東海道本線の大船駅と藤沢駅間の村岡新駅(仮称)の設置と自由通路の整備に関する基本協定書を締結した。設計と工事の施工はJR東日本が担当。2022〜23年度に掛け、詳細設計を実施する。早ければ24年度に工事に着手し、32年度の開業を目指す。
 JR東日本は村岡新駅の設置に向け22年度に地質調査と測量を実施し、その成果を踏まえ23年度末までに詳細設計を行う。県は22年度当初予算に、地質調査と測量の負担金1000万円を計上した。
 村岡新駅は、島式の1面2線で、ホームの延長は15両編成の東海道線に合わせた約310b。駅舎は鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)3階建てとなる予定。
 自由通路は、藤沢市が費用を負担し、JR東日本が整備する。自由通路は全長74・5bのフィーレンディールトラス構造となる予定。
 3県市は村岡新駅の設置を核として、藤沢市村岡地区と隣接する鎌倉市深沢地区のまちづくりを一体的に進めている。
 08年に村岡・深沢地区全体整備構想(案)を作成。18年に県、藤沢市、鎌倉市で「村岡新駅(仮称)設置協議会」を設立し、新駅周辺の整備や両地区を連結するシンボル道路とシンボル橋などの整備主体を決めた。
 19〜20年度に掛け、JR東日本が新駅整備と自由通路の概略設計を行った。費用は3県市が3分の1ずつ負担。
 21年に、3県市とJR東日本は新駅を設置することに合意し、費用負担などを定めた覚書を締結。22年3月には村岡・深沢地区の土地区画整理事業などを都市計画決定した。 提供:建通新聞社