三菱電機(東京都千代田区丸の内2ノ7ノ3)は、尾張旭市にFA制御システム製品の生産拠点を新設することを明らかにした。現在、建設地の造成を進めており、年内の建屋の着工を目指している。投資金額は約130億円で、内訳は土地取得と造成に約30億円、工場建設(設備費を除く)に約100億円を充てる。
規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ約3万3600平方b。耐震構造を採用する。同社は新拠点の特徴について「5G通信とAIの活用、独自に構築したFAとITをつなぐ連携技術を活用し、納期の短縮と高効率な生産を実現する」としている。また、LED照明や太陽光パネルの設置などでCO2排出量の削減にも取り組む。
同社は「半導体や電子部品などのデジタル関連分野や、リチウムイオンバッテリーなどの脱炭素関連分野を中心に、FA制御システム製品の中長期的な需要拡大が見込まれる」ことを新築の理由とした。
建設地は尾張旭市稲葉町5。延べ面積は約4万2000平方b。
竣工は2025年3月までをめどとし、同年4月から稼働を開始する予定だ。
提供:建通新聞社