関西電力が黒部川水系弥太蔵谷川で計画する「新弥太蔵谷発電所新設工事」について、主要土木工事および建屋工事は熊谷組が受注した。28日に関係者らによる安全祈願祭が執り行われた。
1985年まで富山地方鉄道が運営していた「旧弥太蔵発電所」(黒部市宇奈月町)の導水路トンネルなどの残存設備を改修して活用するとともに、新たに取水設備や水圧鉄管、発電所などを新設する。最大出力は1630キロワット、発電電力量は年間1179万キロワット時で、約3800世帯分の年間使用料に相当。建屋の外観は、大正期に建てられた旧弥太蔵発電所をイメージしている。
設計は同社再生エネルギー事業本部。4月の着工、2023年12月の営業運転開始を予定している。