大垣市は、禾森ポンプ場建設事業で2022年度に用地取得や放流渠工事などを進める予定だ。放流渠工事は下期に着手できるよう上期中の発注が見込まれる。
工事概要は放流渠延長約25b、ボックスカルバートで大きさは3800_×1850_。工事は23年度までの2カ年で進める。この他22年度には放流ゲート設備工事も発注する。建設地は築捨町地内。当初予算に工事費として1億6700万円を計上した。
今後の整備スケジュールは、23年度から25年度でポンプ場建設の土木・建築を、24年度と25年度でポンプ場建設の機械・電気を進め、26年度に外構工事を行い、26年5月に一部供用を開始し27年3月の完成を目指す。
設計は19年度にニュージェック(大阪市北区)が担当した。
現在、稼働している禾森排水機場はポンプ能力が1秒当たり4・7立方bで1972年に建設された。約50年がたち老朽化による機器の故障が懸念されるとともに、流域内の宅地化の進展を始め、近年の局地的な集中豪雨などの気象変化によって浸水被害が発生している。
このため現有能力を確保しながら、隣接地に1秒当たり5・2立方bのポンプ能力の禾森ポンプ場を建設し浸水被害の軽減を図る。事業費は約25億円を見込む。
提供:
建通新聞社