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滋賀産業新聞
2022/03/29

【滋賀】長浜水道企業団の2022年度当初予算

 長浜水道企業団は、新地域水道ビジョンに基づく水道事業と簡易水道の統廃合を行うための施設整備費や取水施設の設計費、建設工事費などを盛り込んだ22年度の当初予算を決定した。
 人口減少により水道使用量の減少が続き、コロナ禍に伴う影響が継続する可能性がある中、使用水量は一般家庭では若干増加が見込まれる反面、観光関連業を中心に、余呉木之本簡易水道事業と西浅井簡易水道事業では総じて強く減少傾向が表れている。企業団水道事業以外では漏水が多発し有収率が低く、管路の更新や漏水調査等維持管理の強化を図ることで有収率の向上に努めていく。
 主要事業の状況では、管内の配水管整備事業には5億4712万円を計上し、漏水・老朽化の危険性の高い区間の水道管路更新、道路や河川工事に伴い支障となる配水管の移設、水道工事跡の舗装本復旧工事等を実施する。浅井では漏水が多発する七尾低区の水道管理の更新、湖北では湖北西部地区での基幹管路更新のほか、新たに湖北西部地区各町内の水道管路更新事業、高月では森本地区と高野地区の水道管路更新工事、木之本では、廣瀬地区と飯浦地区の水道管路更新事業、余呉木之本では八戸配水池前後の石綿セメント管廃止に向けた管路整備について22年度は詳細設計を、それぞれ行う。
 また、浅井上水道の再構築事業では6億6635万円を計上し、高山浄水場の改造と七尾工区中継ポンプ場の改修を行う。企業団八条山送水管布設替事工事には4億円を計上。高月・木之本水道事業統合事業には1億9503万円を計上し、新井戸の造成および高月浄水場へ接続するための配管工事を行う。
 このほか、企業団、びわ、湖北小今・賀の水道統合事業に8377万円、湖北中部簡易水道浄水場電気設備更新工事に5500万円、湖北中部簡易水道集福寺、菅浦浄水場整備事業に2293万円―を、それぞれ計上した。

提供:滋賀産業新聞