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　石川県知事を７期２８年務めた谷本正憲氏の退任セレモニーが２５日、県庁エントランスホールで開かれ、県幹部職員や県議会議員、県民ら約３００人に拍手で見送られながら県庁を後にした。
　２６日が任期満了の谷本知事。２５日は最後の登庁日となり、谷本知事とともに退任する中西吉明、田中新太郎両副知事への退任辞令交付後、新知事に就く馳浩氏との事務引き継ぎ式が行われ、両氏は予算概要、決算状況、懸案事項など計７項目を記した引継書に署名。懇談のなかで、馳氏は谷本知事に対し県公立大学法人理事長への就任を打診する場面もあり、谷本知事は「前向きに検討したい」と答えた。
　最後の記者会見にも臨み、「県民、県議会、県職員の支持、協力、理解があってこそ、２８年間も地方行政の現場でトップである知事の職務を全うすることができ、満足感に浸っている。石川県の歴史にいささかなりとも足跡を残せたと自負している」と述べた。
　退任セレモニーのあいさつでは「石川県はこれからも益々、伸び盛りである。県の特徴をしっかりつかみ、それを引き伸ばす努力を県庁挙げて取り組んでいけば、必ずや日本を代表するトップランナーに成長、飛躍していくことは間違いない」と語ったほか、「地方創生の真価が問われる時代であり、「地方創生のお手本は石川県にあり」という評価を受けるよう、全力で取り組むことを知事として最後にお願いする」と呼びかけた。
　なお、馳浩新知事は２７日に就任。２８日に初登庁し、職員への知事あいさつや、記者会見が予定されている。