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滋賀産業新聞
2022/03/28

【滋賀】米原市 双葉中学校の長寿命化改良

 米原市は、学校施設整備事業の一環として工事がスタートした双葉中学校の長寿命化改良事業について、19年度の1期工事、20年度の2期工事、21年度の3期工事に続き、22年度当初予算案に計上した事業費の措置等が順調にいけば、早ければ22年度4月中にも最終となる「4期工事」の発注を公告し、5月中にも事業者を決定したい考えだ。現時点では発注は1〜3期工事と同じく建築と電気設備、機械設備の3件を分離し、3期同様建築は総合評価方式、電気・機械は一般競争入札の採用を計画している。
 双葉中学校(米原市顔戸233)の長寿命化4期工事は、1〜3期工事と同じく仮設校舎を建設せずに夏休み期間を利用して、既設の校舎棟を対象に床や天井・壁などの改修工事(改良工事)を進めていく計画。2期では19年度3月補正に長寿命化改良工事費2億4000万円、3期の事業費は21年度当初予算に同3期工事費2億6000万円(米原中・柏原中他の工事費も含む)を措置、22年度当初予算案には4期工事の長寿命化改良工事費として3億1500万円(大東中・河南中の工事費も含む)を計上している。
 米原市では、策定済みの学校施設長寿命化計画に基づき、市内17の小中学校のなかで最も建築年度が古い双葉中学校を対象に、長寿命化事業がスタート。18年度に取りまとめた実施設計に沿って19年度には、建築と電気・機械設備、屋上防水工事の分離発注で「1期工事」、20年度には、建築と電気・機械設備の分離発注で「2期工事」を発注(屋上防水工事は1期工事のみで完了)、21年度も、建築(総合評価方式)と電気・機械設備(一般競争)の分離で「3期工事」の発注を実施している。
 双葉中学校の長寿命化改良工事は、73年に建設され45年が経過して老朽化が顕著となった特別管理棟と普通教室棟、中央棟と技術教室棟の4棟を対象に、床や天井・壁などの長寿命化とライフラインの更新等を実施。建物の耐久性を高めるとともに、省エネやバリアフリー化・ライフサイクルコストの低減を図り、多様な学習内容や学習形態による活動が可能となる環境を提供し、現代の社会的要請に応じた施設に4ヵ年をかけて整備する計画。
 予算措置等が順調にいけば、22年度に最終となる4期工事を発注・施工し完了する見通し。
 改良工事に係わる基本および実施設計業務は、長大(大阪市北区)が担当。

 長寿命化工事の対象となる校舎の4棟は次の通り。

▽特別管理棟=RC造3階建、延1786平方b。
▽普通教室棟=RC造3階建、延1753平方b。
▽中央棟=RC造3階建、延723平方b。
▽技術教室棟=S造平屋建、360平方b。

提供:滋賀産業新聞