建通新聞社(神奈川)
2022/03/25
【神奈川】園芸博協会 花博会場基本設計でプロポ開始
一般社団法人2027年国際園芸博覧会協会(事務局・2027国際園芸博覧会推進委員会、横浜市中区)は、国際園芸博覧会会場の基本設計を開始する。会場は横浜市内の旧上瀬谷通信施設のうち、観光にぎわいエリアと公園エリアを計画している約100f=図。横浜市の区画整理事業や公園計画の配置、21年度に策定した国際園芸博覧会基本計画(市案)と21年度の委託の検討結果などを踏まえ、博覧会会場の計画を具体化。27年3月の開催に向けて準備を進める。
設計業務委託先の検討で公募型プロポーザルの手続きを開始した。業務名は「2022年度国際園芸博覧会会場基本設計等業務委託」。4月6日までプロポ参加申し込みを、4月26日まで提案書を受け付ける。5月中旬にヒアリングや評価委員会を行い、5月下旬、委託先を特定する。概算業務費は上限1億1900万円(税込)。
業務では基本設計図の作成に必要な会場エリアや配置、構成、園路・広場、園内モビリティ、立体横断などの空間構成や同線など基本方針を検討し、全体とパビリオン出店区画の造成方針を設定する。電気や上下水道、ガス、ICT基盤の整備方針や建築物設計の条件を整理し、グリーンインフラ実装計画を作成。基本設計図を作成し未来社会を見据えた公園づくりの本質を考える。会場整備費を試算するとともに整備スケジュール、施工計画、エネルギー計画を検討し、23年度に実施設計を、24年度に造園工事を進める。博覧会部分の工事発注は協会。
博覧会の会期は27年3月〜9月の6カ月間。有料参加者数1500万人を見込む。
開催場所は瀬谷区瀬谷町、旭区上川井町地内。
21年度に園芸博会場の概略検討をランドスケープコンサルタンツ協会(CLA)・三菱地所設計・梓設計JVで行った。
なお、協会では基本設計とともに「国際園芸博覧会基本計画策定に向けたICT検討業務」の委託先選定でプロポーザル手続きを開始した。スケジュールは基本設計のプロポと同じで、5月下旬に委託先を特定する。概算業務費は上限4100万円(税込)。 提供:建通新聞社