京都府は23日、府営水道ビジョン(第2次)の検討の中で、府営水道と関係10市町の浄水場計21ヵ所の施設統合案として2つのケースをまとめ、明らかにした。
施設統合案に関する留意点は、▽府が一定の前提条件を仮定して推計▽府営水道給水区域全体を一事業体として推計しているが、事業形態、組織形態の見直しは考慮していない▽各市町の整備計画、経営戦略等は反映しておらず、事業者が作成している計画や公表している数値とは同一ではない▽浄水場の老朽化具合や施設更新時における水量確保の観点から統合対象施設及び想定年度を設定。
大規模集約を念頭に、府営水道の施設を維持し、市町の施設を削減する統合ケース@は、浄水場を9ヵ所に集約する案(統合対象は宇治市の西小倉浄水場(想定年度2043年。カッコ内は想定年度以下同じ)、城陽市の第1浄水場(2038年)、第2浄水場(2038年)、第3浄水場(2035)、八幡市の美濃山浄水場(2038年)、久御山町の佐古浄水場(2043年)、木津川市の宮ノ裏浄水場(2057年)、精華町の北稲浄水場(2048年)、旭第1・第2浄水場(2048年)、柘榴浄水場(2048年)、向日市の物集女西浄水場(2033年)、長岡京市の東第2浄水場(2057年)、大山崎町の夏目浄水場(2039年))。
小規模分散を念頭に、府営水道の施設を削減し、市町の施設を維持する統合ケースAは、浄水場を13ヵ所に集約する案(統合対象は京都府の宇治浄水場(2043年)、乙訓浄水場(2050年)、宇治市の西小倉浄水場(2057年)、城陽市の第1浄水場(2038年)、久御山町の佐古浄水場(2051年)、木津川市の宮ノ裏浄水場(2056年)、精華町の北稲浄水場(2048年)、旭第1・第2浄水場(2048年)、柘榴浄水場(2048年))。
令和5年度から14年度までの10年間を計画期間とする府営水道ビジョン(第2次)については、ビジョン検討部会で議論を重ね、4年7月頃に素案、9月頃に中間案をまとめ、12月頃〜5年1月頃にパブリックコメントを実施した上で最終案を固め、令和5年3月頃までに新ビジョンとして公表する予定。