新潟県農地部農村環境課は2022年度、東頸北部地区(上越市)中山間地域農業農村総合整備事業に新規着手する。事業費7億2000万円を投じて用排水施設整備などを推進し、29年度完了を目指す。
地域の立地条件に適した農業の活性化と国土および環境の保全を図るため、中山間地域における農業生産基盤整備を総体的に進める。
工事概要は農業用用排水施設整備(竹平用水路、長者島第1・2号排水路、東俣第1・2号排水路、虫川細野川用水路、菱田深沢用水路など17路線)計3023メートル、竹平堰堤(ゲート)、細越糀山ため池、東俣三十刈ため池など8カ所、竹平、東俣、菖蒲、坊金など5団地の暗渠排水計35・5ヘクタールの整備。また、農業集落防災安全施設(菱田堂入第2号排水路)178・0メートルの整備。
事業実施により用排水不良を解消し、農業生産性の向上と農作業の省力化を図るとともに、集落環境の向上や地域活性化も推進する。受益面積は83・9ヘクタール、受益者数は119人。費用対効果の目安となる総費用総便益比は1・28。