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日刊建設タイムズ社
2022/03/23

【千葉】公募プロポを公告/旧環南小学校の利活用/富津市

 富津市は、旧環南小学校利活用事業者の選定に向け、公募型プロポーザルを22日に公告した。教育の場として地域コミュニティの形成に寄与してきた歴史や自然に恵まれた環境であることを踏まえ、民間事業者のノウハウを活用しながら施設等の新たな価値を創出し、地域コミュニティの活性化、にぎわいの創出、地域振興につなげていく。利活用にあたっては、土地と建物を現状有姿で貸し付ける。事業者は10以上20年以内の契約期間を提案し、貸し付けなどの開始日から2年以内に、事業計画に基づく事業を開始する。
 活用計画は自由とするが、地域内における経済循環・地域コミュニティの活性化に寄与することを考慮し、特に「地域との調和」として地域への施設開放やイベントの実施などに留意すること。施設の維持管理と事業の運営は事業者の負担により行う。
 土地の貸付料については、月額1万4113円(グラウンド部分3432u×約1371円×1000分の3)を基準額とし、事業者に提案を求める。
 転貸する場合は、書面により市の事前承諾を得ること。事業開始後、建物および敷地の買い取りを希望する場合、交渉に応じる。
 旧環南小学校は志駒1189に所在しており、2008年3月末をもって閉校した。敷地面積は6737・67u。都市計画区域外に位置している。
 対象の建物は、RC造3階建て、延べ床面積998u、1987年建築の管理・教室棟と、木造平屋、床面積17u、79年建築の倉庫。なお、屋内運動場と用務員室は対象外。
 事業者の負担により、増築・改築・改修を伴う利活用も可能。耐震性能が不足する建物について、耐震対策を施さない場合は原則として使用を禁止する。契約期間が終了したときは、特に認めた場合を除き、速やかに現状に回復して返還する。
 また、土地の定着物として、延べ床面積46uの教員住宅、床面積5uの浴室、倉庫があり、原則として現状のままとするが、協議により事業者の負担で取り壊すことが可能。
 供給施設は、電気、電話、上水道、下水道(合併浄化槽)。プロパンガスは撤去済み。インターネット回線は無いが、光回線利用可能区域となっている。アスベスト調査、PCB使用電気機器調査、土壌汚染調査、地盤調査、地下埋設物調査などは未実施。
 指定緊急避難場所および指定避難所に位置付けられているほか、県ドクターヘリランデブーポイントに指定されており、引き続き、事業の実施に支障の無い範囲で指定したいことから、使用前に協定書を締結する。
 建物について、災害時に住宅被害を受けた住民の一時的な滞在を認めること。また、一部を選挙時の投票所として利用していることから、事業の実施に支障の無い範囲で当面の間、利用の継続を認めること。
 敷地内の記念碑などは現在地に残すこととするが、事業者の負担で移設を希望する場合は事前に協議すること。
 プロポーザルの参加資格要件等は、法人格を有する単体の事業者、複数の事業者で構成されるグループ、事業の実施にあたり法人格を取得する予定の団体であることなど。
 今後は、4月22日に行う事業者向け説明会・現地見学会の参加申し込みを8日に締め切る。同月25日〜5月16日に質問を受け付け、20日の回答を経て、24日まで参加申込書の提出を求める。25日〜6月3日に応募書類を受け付け、23日のプレゼンテーションおよびヒアリング審査を経て、6月下旬にも優先交渉権者を決定。7月下旬に地域説明会を行い、基本協定・仮契約を締結。9月下旬の市議会における審査を経て、10月ごろの契約締結を予定。
 市と優先交渉権者は、基本協定と土地使用貸借契約もしくは、土地貸借契約、建物使用貸借契約などを締結する。優先交渉権者と基本協定や契約などが締結できない場合、次点候補者を優先交渉権者とし、契約などの締結に向けた交渉を行う。
 プロポーザルにおける審査項目は「市の政策への貢献・整合」「市および地域の活性化」「地域との調和」「事業のスキーム」「施設の有効活用」「事業の実施体制」「提案事業の経験、実績」「応募者の組織」「提案価格」。k_times_comをフォローしましょう
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