甲賀市は、計画している土山町にある土山中学校の長寿命化改良整備事業について、新年度当初予算案に6億6743万円の事業費を計上、認められ次第、発注準備へと進めていく方針だ。
主な工事内容は、82年(昭和57年)建設のRC造3階建、延3162平方bの管理棟を対象に、外壁・内装改修、屋上防水工事などを計画、年度内完成を目指していく。発注方式は、事後審査型一般競争入札を予定し、6月頃の発注を目指していく見通しだ。
順調にいけば、23年度に同規模程度の事業費を予算措置し、83年(昭和58年)建設のRC造2階建、延1475平方bの特別教室棟、5年(平成17年)建設のS造平屋建、384平方bの技術棟の整備に取り掛かり事業を完了させる方針。主な工事内容は、管理棟と同じく外壁・内装改修、屋上防水工事などとなる模様。
関連して、市は管理する学校施設の老朽化対策を従来の「事後保全」からコストカットが見込める「予防保全」へと転換を図り、施設の長寿命化を進める方針から、今後も計画的に改良工事を発注し、コスト縮減や財政負担の平準化を図っていく。
その他の公共施設についても、健全財政及び適正な施設維持に向け、現在保有している市全体の公共建築物総延床面積(38万2431平方b)の計画的な廃止・転用・長寿命化を図っていく。目標として、40年間で25万9288平方b(30%減)の総量削減を掲げており、実現に向け修繕・改修プランの無い公共施設においては計画を策定し、順次工事発注を行っていく方針。
提供:滋賀産業新聞