一般国道57号冨津地区安全対策 延長3・4`、片側1車線 長崎河川国道事務所は14日、一般国道57号富津防災検討会の結果を公表。斜面崩壊の危険性が高く、度々被災している冨津地区の安全対策として、雲仙市小浜町から千々石町にいたるバイパス計画を提案した。
同対策(案)によると片側1車線の計2車線(車道幅員3・25b×2、路肩0・75×2)、延長3・4`b。富津地区の線形不良区間をショートカットする形で国道57号に接続し、半分以上がトンネル区間となる。土工部は両側歩道区間が幅員15b、片側歩道区間が11・5b、トンネル部は片側歩道(幅員11・5b)で提案した。今後事業化されれば、測量や地質調査を経て、詳細なルート・延長・接続部の決定を行う。
検討会は線形不良に加え、大雨等による斜面崩壊や落石などの危険性がある一般国道57号富津地区について、有識者(蒋宇静長崎大学教授、三谷 泰浩九州大学教授)による検討会を開催し、課題の解消に向けた対策案について助言を求めたもの。有識者らは「対策内容については、急峻な地形や風化岩、浮石・転石等から形成される危険斜面からの安全性を図るなど、当該地域の特性を考慮した計画(ルート・構造)であり、課題の解消に向けた計画案となっている」と了承、今後について「詳細な設計を実施する際は、地質調査、地下水・湧水等の調査を行い、より詳細な地形・地質を適切に把握し、設計、施工、地域住民の生活環境への配慮に十分反映させていくことが重要である」とした。