徳島県県土整備部で「委託業務の余裕期間制度」を試行する案件が拡大している。2021年度に施行した要領に基づき、東部県土整備局<徳島>では3月11日に橋梁修繕業務10件を入札、そのうち7件を「余裕期間型」で委託した。
余裕期間型は「発注時期や作業時期の平準化による、公共事業の円滑な執行」を目的とした制度。県は21年2月1日に施行した要領を一部修正した新要領を同4月1日から施行している。試行する案件は発注者が指定し、履行期間は、標準的な期間に原則3カ月を超えない範囲内で余裕日数を加算している。
今回委託した業務案件の予算には、21年11月補正で計上した国庫補助分などを充てており、緊急地方道路整備事業の案件が主となっている。余裕期間型では、テクリス(発注機関が利用する、公共性の高い事業に関する業務実績情報データベース)に登録する履行期間や技術者の従事期間が「契約履行期間」。余裕期間適用で増加する経費は受注者の負担となる。
余裕期間型で委託した7件の業務対象となった橋梁修繕設計の橋梁名は、徳島市内の案件が昭和ランプ加速車線橋、庄町BOX橋、蔵本跨線橋A2橋台、榎瀬橋。藍住町内が藍園橋歩道部上り線。神山町内が第3鍋岩橋。勝浦町内が椿谷橋と生名谷橋。履行期間は11月20日または12月10日まで。
提供:建通新聞社