JR西日本グループが富山駅前(南口)で整備を進めていた、ホテルや店舗が入る複合施設「JR富山駅ビル」が完成し、18日にオープンを迎えた。
開業式典の冒頭、JR西日本の長谷川一明社長は、関係者の尽力と支援に謝意を述べた上で、「開業を機に県と富山市、近隣の皆様と一緒になり、このエリア全体が、にぎわいのあるゾーンとして発展するよう尽力していきたい」と式辞。
来賓を代表し、新田八朗知事が「富山県の玄関口である富山駅について、富山市長と手を携えて駅周辺のまちづくり、活性化に努めていきたい」、藤井裕久富山市長が「今月下旬に富山駅北口駅前広場が竣工し、富山駅周辺地区の主要な施設が完成する。JR富山駅ビルが立地する駅南西街区に、富山の魅力を発信する魅力的な商業施設、宿泊施設を備えた県都の玄関口にふさわしい複合施設が誕生したことは、富山駅周辺地区の拠点性の強化、魅力の向上など、中心市街地のにぎわいの創出、地域経済全体への波及効果があるものと確信している」と祝辞を述べた。
テープカットでは、あいさつを述べた3人のほか、JR西日本の漆原健金沢支社長、JR西日本不動産開発の國廣敏彦社長、前田建設工業の前田操治社長、JR西日本SC開発の山口正人社長、富山駅周辺開発協同組合の白倉三喜理事長、富山ターミナルビルの水田整社長、あいの風とやま鉄道の日吉敏幸社長、ジェイアール西日本ホテル開発の伊勢正文社長が参加。その後、10時に開店し、待ちわびた多くの買い物客で終日にぎわった。
JR富山駅ビルは富山市明輪町地内、富山駅南側の敷地約7930平方メートルに、S造12階建て延べ約3万8100平方メートルの規模で建設された。
1〜4階の商業施設「MAROOT」(マルート)には雑貨や惣菜の販売、家具など72のテナントが入り、5〜12階には、北陸エリアでは初となるJR西日本の「ホテルヴィスキオ富山」(客室182室)が入居する。計395台収容の立体駐車場も併設。設計・施工はともに、前田建設工業が担当した。