建設新聞社
2022/03/18
【東北】宮城、福島両県で甚大な被害/M7.4の福島県沖地震発生
16日23時36分福島県沖の深さ57`bを震源とするマグニチュード7・4の大規模地震が発生した。宮城県の登米市・蔵王町、福島県の相馬市・南相馬市・国見町の5市町で最大震度6強を観測。東北新幹線や東北縦貫自動車道をはじめインフラの被害が宮城、福島両県で広範囲に及んだ。
東北新幹線は福島〜白石蔵王間でやまびこ223号が脱線。営業運転中の車両脱線は2004年の新潟県中越地震の上越新幹線以来で2回目。また白石蔵王〜福島間では橋脚の損傷や軌道の変位、古川〜仙台間では電柱折損などが確認された。JR東日本が調査等に着手している。
道路関係では、東北自動車道の白石IC付近で路面の亀裂や遮音壁の倒壊が発生したほか、常磐道常磐富岡IC〜亘理ICで段差被害が40カ所以上確認され、高速道路8路線が通行止めとなった。NEXCO東日本が応急対応を行っており、東北道はきょう(18日)、常磐道はあす(19日)の作業完了を予定。
福島県相馬市の市道にある鵜ノ尾岬トンネルは北側の壁が崩落。各地の道路で電柱倒壊、路面変状、橋梁損傷などの被害が見られた。
東北電力ネットワークによると青森、岩手、宮城、福島の4県で一時は15万戸以上が停電となり、順次復旧作業を進めている。
このほか福島県内ではJヴィレッジや県文化センターの天井破損、旧中合ビルの外壁崩落が発生した。
一方、宮城県内では最大震度を記録した登米市で道路、水道管などで損傷があったほか、仙台市内でも仙台城跡の城壁崩壊、建築物のガラス破損などが確認された。
提供:建設新聞社