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建通新聞社(神奈川)
2022/03/18

【神奈川】横浜市 第一戸塚線更新、下半期に公告

 横浜市水道局は大口径管路の更新で、2022年度に設計・施工を一括する「DB方式」での契約を試行する。対象は第一戸塚線大口径管の更新工事。第2四半期に実施方針を公表し、下期に入札を公告するもよう。設計・工事期間は23年6月〜28年7月を見込む。
 第一戸塚線は小雀浄水場から戸塚区と栄区の一部エリアに配水する口径700〜1200_の配水管。1960年代に敷設され、想定耐用年数の60年を迎える。
 小雀浄水場から田谷交差点まで(戸塚区小雀2470〜栄区田谷町197)の約2`区間のうち、小雀浄水場〜御霊神社交差点の1・6`は既設管の下に口径1200_の新設管を外径1950_のシールド工法で、御霊神社交差点〜田谷交差点の約480bは、既設管の中に口径200〜300_の新設管を内挿工法で敷設する。御霊神社交差点付近に排水ドレーン施設を整備し、浄水場内の連絡管は、約100b区間に口径1200_管を開削工法で敷設する。
 シールドの発進立坑は矩形11・4b×8・4bで深さが31・5b。到達立坑が矩形4・2b×3・6bで深さ24・1b。内挿管立坑と流量計室の設置、シールド区間の既設管撤去の可否などは今後検討する。交通量の多いエリアであることから安全施工と工事費用削減の両立が課題。

アドバイザリー業務は日水コン

 今回DB方式で発注するのは、民間事業者の技術力を活用して効率的な業務執行体制を構築し、これから事業量が増大する大口径管路の更新に備えるのが狙い。1月に「第一戸塚線口径1200_配水管更新工事に伴うDBアドバイザリー業務」を日水コン(横浜市中区)に4390万円で委託した。基本設計や数量計算、事業者選定、契約手続きなどを支援してもらう。

40年で500`更新

 横浜市内の送配水管は総延長9300`に上り、年間110`のペースで更新を進めている。
 9300`のうち大口径管路は約1000`で、約半分の500`は耐震化されていない。口径400_未満の管路についても、液状化推定地域で約500`が耐震化されておらず、今後40年でこれらの耐震管率を100%とする必要がある。
 市では第一戸塚線更新でのDB方式試行で民間事業者の提案を最大限に引き出す。基本設計と比較して効率化やコスト節減になりうるか検証し、公民連携による更新実績を他の管路の更新にも横展開したい考えだ。 提供:建通新聞社