恵那市の諮問委員会「かんぽの宿恵那活用検討委員会」(阿部伸一郎会長)は最終報告会を3月10日に開き、報告書を取りまとめて恵那市長の小坂喬峰氏に手渡した。今後、2023年3月までに施設を再オープンする考えでおり、施設の譲渡先を検討していく。
報告書によると、土地と建物は日本郵政から市が取得する。一方で財政負担を避けるため、市から民間会社へ土地と建物の両方を取得価格と同額で譲渡する。譲渡先は「かんぽの宿恵那新会社設立検討委員会」が選定した地元資本による新会社にするが、選定時期は未定。また同施設が観光地である恵那峡に所在することから、地域の振興につながるように活用する。
土地と建物の取得時期や費用、新会社などについては未定だが、23年3月までに新施設としてオープンしたいとしている。
21年10月、日本郵政は所有する全国33のかんぽの宿を売却すると発表した。しかし「かんぽの宿恵那」は、敷地の大半を以前市が寄付していたことから、譲渡に向けた協議を進めることとなっていた。
かんぽの宿恵那は、鉄筋コンクリート造7階建て延べ約1万2000平方b。客室数は54。また大浴場がある。所在地は大井町2709。
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建通新聞社