九州初の道路シールドトンネル施工に向け、神戸市の工場で製作された掘削マシンの組み立てが現地で始まった。発注者は九州地方整備局鹿児島国道事務所。大きさは直径11.34m、重さは約1400tに及ぶ。1年から1年半かかる組み立ての第一歩を踏み出した。
鹿児島市上荒田町の現地では、一つ目の部材となる前胴部のパーツをクレーンを用いて立抗に下ろした。今後も分解されたシールドマシンを輸送し、現地での組み立てを進める。掘削開始時期については未定だが、組み立てには1年以上かかるとみられる。シールドトンネルの延長は2319m、幅員は8.5m。
施工を担当する大成建設・大豊建設JVの橋本諭作業所長(大成建設)は「シラス台地という地質もあって特殊性が高い現場。過去の文献も限られるので、試験・実験を行い着実に施工を進めたい」と語った。