日本工業経済新聞社(群馬)
2022/03/16
【群馬】県安中土木が(仮称)湯ノ入橋の整備概要示す
県安中土木事務所は(仮称)湯ノ入橋の整備概要を示した。同橋は橋長147・5m、幅員7・7m(有効幅員6・5m)の鋼3径間連続I桁橋として架設する。P2橋脚の基礎はニューマチックケーソンで築造。A1橋台、A2橋台、P1橋脚の基礎は場所打ち杭となる。用地買収の進捗をみて、工事の発注時期を決める。詳細設計は長大(東京都中央区)がまとめた。
県が進める碓氷川築堤工事により、堤防高が変わるため、安中市中宿地内の既存橋梁下流側に新橋を架設する。安中市道幹116号線の橋梁となり、碓氷川の中心線に対して直角に整備する。
上部工はクレーンベント架設工法で、桁高958〜2600oのI桁(耐候性鋼材)を3本設置する。P1とP2の間およびP2とA2に挟まれた位置にベントを1基ずつ設置してI桁を架設する。
床版は鉄筋10・9tとコンクリート334・2立方m使用して厚さ22pで打設、その上に防水シートを約980u張り、厚さ8pのアスファルト舗装を約920u施工して仕上げる。
防護柵は両側合わせて延長約300m整備する。このほか、高さ3mのLED照明灯を8基設ける。
橋台2基は逆T式、橋脚2基については壁式で整備。右岸側からA1、P1、P2、A2を設置する。
A1は高さ6m、幅7・7m、鉄筋5・3t、コンクリートボリューム140・9立方mの規模。φ1200o、長さ9・5mの場所打ち杭は4本打設する。
P1は高さ8m、幅7・7m、鉄筋14・6t、コンクリート201・7立方mで築造する。基礎はφ1200o、長さ6mの場所打ち杭を8本打設して仕上げる。
P2は高さ12・5m、幅7・7m、鉄筋31・2t、コンクリート405・5立法mで築造。基礎は高さ5m、幅9m、コンクリート292・3立方mで打設する。
A2は高さ6m、幅7・7m、鉄筋5・8t、コンクリート148・5立方mで整備。基礎はφ1200o、長さ8mの場所打ち杭を6本打設することとなる。
新橋架設後に撤去する既存橋梁は、鋼橋と木橋で構成されている。鋼橋部分が橋長110・2m、全幅4・82mの5径間合成H桁橋で、木橋部分は橋長7・5m、全幅4・38m。