長浜市は、木之本町黒田地先の市立病院「湖北病院」本館と、同一建物内にある介護サービス施設「湖北やすらぎの里」について、施設・設備の老朽化を受け、現在の役割と機能を維持しつつ将来にわたり医療と介護サービスを一体提供できる拠点施設としての整備方針を決めるため、22年度に基本構想・基本計画の策定に向けコンサル業務を委託する。何らかの整備が行われることになれば策定後、順当に基本設計から実施設計、建設工事が進められるとみられる。
先ごろ市議会に上程された22年度当初予算案には、長浜市立湖北病院施設整備基本構想・基本計画策定支援事業費として1650万円、介護保険施設湖北やすらぎの里施設整備基本構想・基本計画策定支援事業費として440万円をそれぞれ計上。予算が措置できれば策定支援コンサル業務は2施設が同一建物内にあるため1本で、それぞれの事業費を合わせた2090万円を上限予算に22年度早々にも発注となる見通し。
基本構想・基本計画策定の対象となるのは、長浜市立湖北病院(木之本町黒田1221)敷地内の、RC造6階建、延約9000平方b規模の「本館棟」。施設内の1〜3階は病院施設「長浜市立湖北病院」で、4〜5階に介護老人保健施設「湖北やすらぎの里」が入居、6階には入浴施設やボイラー室等がある。築後39年が経過し老朽化対策として、施設機能を維持したままでの再整備手法を検討する。
長浜市立湖北病院は、地域包括ケアの拠点病院として、湖北圏域地域医療構想調整会議においても役割と機能が確認され、医療需要が大きく変化する中で、へき地医療・不採算医療等を提供する重要な役割を継続的に担っていくことを前提に、将来にわたり医療と介護福祉サービスを総合的・一体的に提供できる拠点病院としての整備構想を策定する。同一建物内の介護老人保健施設湖北やすらぎの里も湖北病院とともに医療と一体で介護福祉サービスを提供する地域包括ケアシステムの一翼を担う施設として、将来の適切なサービスの切れ目ない提供を目指す。
提供:滋賀産業新聞