富山県技術専門学院見直し検討部会(会長・中村真由美富山大学教授)が15日、富山市の県民会館で開かれ、総合建築科や建築デザイン科の新設などを盛り込んだ見直し案の方向性が示された。3月中に職業能力開発審議会へ諮る。
技術専門学院は富山市向新庄町1丁目に本校、黒部市三日市に新川センター、南砺市寺家に砺波センターを設置。学卒者向けの普通課程、離職者対象の短期課程による職業訓練を行っている。経済・雇用環境の変化や県内産業のニーズに対応した訓練を実施するため、訓練科・カリキュラムなどを見直すもの。
主な内容は、木材加工科とエコ住宅リフォーム科を再編統合し、本校に総合建築科(企業実習付)、建築デザイン科を設け、木造建築一般や建築CADを学ぶ。両センターには、ものづくり系のCADクラフト科を新設する。環境エネルギー設備科は2科に再編し、ビルメンテナンス科を新たに設け、配管・電気コースを住宅設備科とする。
造園管理科は造園土木施工科に変更し、造園土木工事で必要な建設機械や測量機器の訓練も行う。メカトロニクス科の名称を機械・制御エンジニア科、電子情報科を電子情報/IoT科にそれぞれ変更する。
訓練生の確保に向け、若者・女性向け見学会、SNSや動画の活用など広報活動を拡充する。