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　１３日の金沢市長選で初当選を果たした村山卓市長は１５日、市役所に初登庁し、就任のあいさつや市長事務の引き継ぎなどを行った。当選証書付与後に行われた記者会見では、ハード面へのアプローチについて問われ、経済循環には公共事業が必要不可欠との考え方を示した。
　村山市長はハード面に関するビジョンについて、「公共事業は一定の規模を確保しなければならない。市内の経済を回していくために必要な装置の一つ」と語り、公共事業がハードの一つの軸になると強調した。
　二つ目の軸には、まちなか再生に向けた跡地問題を挙げ、「県と市で縄張りを持つことなく、県と一緒に要請活動を行ったり、市全体のビジョンについて県と相談することもある。市政の発展に県も一緒に加わっていただく、そういう関係をつくりたい」と述べた。
　前市政を継承する一方で独自カラーについては、「金沢市出身でないからこそ見える部分がある。そういうところを浮き彫りにして発展させていく」と意欲を示した。
　幹部職員を前に行われた就任式では、「また皆さんと一緒に仕事できることに感無量の思い」と語り、「これからさらに素晴らしい金沢をつくるという気持ちを新たにしている。金沢は国内唯一無二の文化都市であり、それを高めていきたい」と決意を述べた。