鹿児島市は2022年度、吉野小学校と福平小学校の校舎増築に向けた実施設計に着手する計画であることが14日、分かった。いずれもRC造4階建てで想定し、延床約1400uとする吉野小が23年度から2カ年で整備したい考え。2棟建設で計3000uほどと試算する福平小は、24年度にも本体着工する方針を固めている。
各校ともに周辺で宅地化が急速に進行し、児童数が増加。35人学級に対応する観点からも増築を進める。概要は、吉野小が普通教室7室や図工室等、福平小は普通教室18室など設置する構えだが、延床も含めて設計段階で詳細を詰めていくとしている。
吉野小での事業推進にあたって、22年度は実施設計や地盤調査など予定し 、当初予算案に5000万円規模の関連事業費を計上。既存仮設校舎の解体も想定する。順調にいけば23、24年度で整備し、25年度から供用開始する流れとなる。
福平小分の配分額は約8000万円となり、同様に地盤調査等も推進する見通し。増築2棟の校舎をそれぞれA・Bと位置付け、23年度はAの建設予定地に建つ既存校舎とBの予定地にあるプールの解体を計画する。24年度から2カ年で増築を進める見込みだが、25年度にAを先行供用させBが26年度供用を目指すスケジュール案となっている。
市議会市民文教委員会に対し、教育委員会が22年度の主要事業など報告。校舎の建て替え事業では、新たに紫原中2号棟、城西中2号棟、瀬々串小2号棟、甲南中5号棟を対象に基本計画をまとめる方針ほか、本体工を控える八幡小3号棟についても今後の見通しなど明らかにした。